上の歯並び | 下の歯並び |
術前 | 術後 | |
術前 | 1 2 3 | ||
4 5 | |||
上顎前突では、しっかりと噛んだ時下の前歯が見えにくい(写真1)ので、患者様自身でも判別がつくことと思います。横顔では、上あごに比べ下あごが小さいことがわかります。唇を閉じることが難しいため、通常は口を開いていて、無理に唇を閉じると、写真2、写真3のように下唇の下が梅干しの種のようになってしまいます。 | |||
治療中 | 1 | 2 | 3 |
4 | |||
成長期であれば、抜歯をしないで下あごを成長させることで上下のあごの位置を矯正することができますが、本症例は成人なので、骨の成長が期待できません。仕方がなく、白矢印部の第一小臼歯(犬歯の後ろの歯)を上あごのみ2本抜歯しました。歯を抜いたスペースに犬歯と前歯を緑矢印の方向に、移動させます。写真2のように、前歯4本には治療の後半までワイヤーを付けずに治療します。矯正治療中の見栄えも損なわないように治療します。 | |||
術後 | |||
術後、一番の目的である前歯もしっかりと咬み合わせに参加させることができました。2本歯を抜くことにはなったのですが、実際に機能している歯を増やすことができています。また、顔貌がとても魅力的になっています。唇を閉じても、唇の下の“梅干し”が出来ず、美しい唇のラインに仕上がります。 |